萩焼人間国宝１０代三輪休雪(休和)さんの萩茶碗です。精良な大道土に粗い砂を混ぜ込んだ鬼萩手の器体に化粧掛けをし、白濁したイス灰釉を掛けて柔らかい炎で焼いています。重さは４７０gと見た目はふっくらとしていますが、腰の厚みが薄く、全く重いと感じない手取りの良さに驚きます。見込みは広く、自然な茶溜まりに奥行きを感じます。休和さんは作為的に作った茶溜まりを「ただの茶溜め」と呼んでおられました。　一気に削り上げた高台は見事で、「高台は茶碗の顔」との言葉そのものです。思い切ってこの茶碗を購入し、お茶を喫した時の何とも言えない満足感を今でも覚えています。共箱、栞、色違いの真田紐が付きます。口径12.5㎝ 高さ8.8㎝ 高台径5.8㎝普段使いにご使用していただける為に保管用の桐箱もお付けいたします。どうぞよろしくお願いいたします。【出品に際しまして知人の萩焼作家の方に依頼して低温素焼きをしていただき、未使用状態にリセットいたしました。どうぞ安心してご使用ください。作家さんはお客様に販売した萩焼に茶渋などが染み込んで時代がついた時に、要望があれば低温素焼きをして綺麗にしております。低温ですので作品には全くダメージが無く、安全確実にクリーニングできます。】